人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 日曜美術館で舟越保武先生 リテラシー >>

ミヒャエル・ハネケ

ミヒャエル・ハネケ_a0187766_13473828.jpg刈取り終わって丸剥げになった田が寂しさを醸し出し、いよいよ季節が冬になることを意識する。こんな寂しい雰囲気のなか、さらに暗くなるような映画を見てしまった。ミヒャエル・ハネケの「71フラグメンツ」。映画が好きだと言うと時々好きな映画作家はと訊かれるが彼の名前を出すとほとんどの人が知らない。そして、彼のことを知っている数少ない人々からは「何故あんなものを!」という目で見られる。社交辞令なのだから一般的に「ジョージ・ルーカス」、場合によっては「ジム・ジャームッシュ」でいいのだが大人気ない私はつい本気で答えてしまう。インターネット上で誰かがハネケについて書いていたので抜粋して紹介すると
「~ハネケ映画と言えば観ていて辛くなる、後味が悪いという言葉を良く耳にしますが、確かにその通りだと思います。どの作品も穏やかに鑑賞する事を許されない作品ばかりで、観終わった後に心の底にズッシリと響くものばかりです。しかしそれは視覚的な描写によるものでなく、あくまで内面的に心を抉り取る徹底された描写によってこその感覚なのです。~」まさに彼が言うとおり。要するに私が好きな芸術が「陰湿的だが本質的」ということだと思う。
by teruiso | 2011-10-29 13:52
<< 日曜美術館で舟越保武先生 リテラシー >>