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サウルの息子

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「サウルの息子」をシネマカリテにて鑑賞しました。
各国の映画祭で最優秀賞を受けている
ホロコーストものという事ぐらいしか
知らずに観ました。
ホロコーストを描いた作品ですが
主人公サウルの目線のみで現されるため
収容所での出来事全体は掴めません。
そこがドキュメンタリーの映像の
ようでリアルです。
物語はサウルが偶然見つけた息子の遺体を
ユダヤ式で埋葬してやりたい!と
盲進するシンプルな話ですが
収容所内ではその行為はきわめて
困難で自分の身の危険のみならず
仲間の死まで招いてしまいます。
それでもサウルは考えを
改める事無く突き進む。
その姿を映画鑑賞者はどう見るか、
考えさせられます。
さらにサウルには息子がいなかったと
言われたり、実はユダヤ式埋葬の方法に
無知だったり、考えさせられる要素が
複雑になります。説明が無く、あらゆる事を
描ききらないという表現が成功している
作品でした。










by teruiso | 2016-03-31 11:18 | 観た映画
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